愛の綱引きをしましょう

とりあえず記録

抗ったけど櫻井翔に背中を押されて諦めた話

 

ベストアーティスト2020、総合司会は櫻井翔

多分ここで私は菊池風磨に引き寄せられた。

多分というのは、放送から数日後に妹から「なんか最近そればっかり聴いてるね」と言われた曲がSexy Zoneの『NOT FOUND』で、私にはよく聴いている自覚がなかったからだ。

 

簡単に自己紹介すると、私は嵐のファンで櫻井翔のラップが大好きだ。何度もリリックの厳しさと優しさと意思の強さに救われてきた。そんな翔さんが詞をかいた本人より「深い解釈で解説した」というラップが、「彼ら(=Sexy Zone)の決意表明が込められた」と紹介された歌詞がとても気になった。

結論から述べる。めちゃくちゃ刺さった!!!!!!!けどよくわからなかった。

 

以下、当時刺さった部分とか感想を連ねたメモより

  • 「切望が絶望をぶんまわして」の突き動かされている感じいい。
  • 「存在証明を」のところのケンティーの振り気になる(♡の片割れかと思ったけど違うし未だにわからん)。
  • サビの発展途上感。切実さ。特に「笑えないんだよ こんな所じゃ」の現状に満足してないを前面に押し出すところが「彼らの決意表明」という刷り込みで等身大の歌詞だと感じた。
  • 「もういいかい? から何年経って」はかくれんぼの「もういいかい」「もういいよ」だろうから、かくれている=見つかっていないということ。見つかった状態というのは、デビューか人気が出たかのどちらかかな。曲全体の雰囲気からするとおそらく後者。あと逆に考えるとnot found →エラーコード404→みつからない→かくれんぼと辿って「もういいかい」からラップ詞はじめるのなんなんだよ。思いつかない。
  • 「彼は誰時に告ぐ おかえりを」ずるい。なんてワードセンスをしているんだ。おかえりを“告げる”から朝ぼらけでも黎明でもなくかはたれどきを選んだんだなあ。美しい。ここ韻踏んでないと思うんだけどそうなると..やっぱり恐ろしいセンス
  • 「漂う未知の上」シンプル好き。直前に“way”が使われているのに道でなく未知なの良い。
  • 「what I wanna do... 笑われることも慣れてる」(したいことを)笑われる、(方向性を)笑われるかな。きっとこの笑いは嘲笑や冷笑。アイドルの宿命。
  • からの「haters gonna hate」「聞け 我らが轟かすname」の畳みかけ。しびれた。いつかアンサーソングみたいなのほしい。
  • 「少年だった僕らが夢見た未来を」Sexy Zoneってたしかジャニーズ最年少デビューだったよな?少年も少年の頃からずっとアイドルなんだ。ある意味、夢を描くだけで終われなかったともいえる..?
  • ふまけん背中合わせ。ふまけんだ!!背中合わせのシンメだ!!!
  • 中島健人の眼力。

 

 

文量でお察しだとは思うが、ラップ詞にどうしようもなく惹かれている。

幸いにも音楽特番ラッシュで、何度も披露されていたので、食い入るように見ているとFNS歌謡祭で爆弾が落ちた。あの!!私に一番刺さった「彼は誰時に告ぐ おかえりを」で!!指ハートを繰り出してきたのだ!!!この衝撃は“考えるな感じろ”である。思わず「は?なんで。嘘でしょ。勘弁してくれ」とテレビに向かって言ってしまった。

妹に指摘されるまで『NOT FOUND』にのめり込んでいると気付かなかった私だが、今回はさすがに気付いた。今、自分は、菊池風磨に惹かれているのだと。

そして、フルサイズで聴きたくてCDを買い、全然この曲の理解ができないと(改めて)痛感した。ラップ部分を何度も聞いたが「パラレル」の意味はわからなかったし、「おかえり」の重みも測れなかった。こんなところで燻っていられないという思いは感じたが、グループの現状・実情は知らない。

当時の私のSexy Zoneに関する知識は

・5人の名前

・デビューが早い

・3人だったり5人だったりしていた

・顔がいい

・Sexyサンキューの中島健人はパーフェクトアイドル

・ふまけんという(翔潤を憧れとして挙げてくれた)シンメがやばい

・一人お休みしていた

・ほか嵐が関わるエピソード

程度だった。あとは菊池風磨に関するいくつかの情報で、それこそが私が好きだと認めるのを抗った第一の理由である。

 

菊池風磨のことを好きだと認めたくなかった。

正確に言うと、お茶の間の好きの温度のままでいたかった。

なぜなら、前述したとおり私は嵐が好きだから、“菊池風磨”の入り口と印象が「翔さんのことを尊敬している慶応出身の子!翔さんの舎弟!!」だったためだ。はっきり言おう。バリバリフィルターかけた状態で見ていたのである。私は“櫻井翔から見た菊池風磨”しか知らなかったし、それだけで満足していた。

数年間ずっとそんな風に扱ってきたのに今更「菊池風磨…好きなのかも……」となるのは、大変失礼なことだと思った。きっかけがドラマやバラエティを見てならまだしも、やっぱり今回も櫻井翔が関係しているからなおさらだ。私が好きなのは本当に菊池風磨なのか?彼を通して櫻井翔の影を見ているんじゃないのか?と葛藤の日々が続いた。

 

結局、判断は保留にして菊池風磨を中心に徹底的にSexy Zoneのことを調べようと思った。先輩ファンの方々のブログを端から読んだ。気になる部分はTwitterでワード検索や日付指定検索をして情報を集めた。さらに運のいいことに、Sexy Zoneの『RIDE ON TIME』で櫻井翔&嵐が出ていたため、滑り込みで3,4話は見ていた。そこでグループの歴史を知り、個人の性格やエピソードを把握し、『8.25事件』をはじめとしてシンメを浴び、これはライブを見なければと『PAGES』を購入した。ついでに特典につられて(アイドルの運転姿が大好物)『POP STEP』も買った。

『PAGES』を選んだのは①ドキュメンタリーが見たい ②噂のWonder Loveが見たい ③Cocoaの演出が気になる ④いつだって最新作が最高主義 という理由からだが、大正解だった。いくつかお気に入りの曲ができたし、ドキュメンタリーでメンバーの空気感を知れたのが良かった。ちなみに、1番気に入ったのは『恋がはじまるよーー!!!』である。

 

そして、Sexy Zoneについて調べていく過程で、

担当・推し・贔屓が菊池風磨ではないかもしれないと思うようになった。というのも私は調べる以前から、中島健人をある種の信仰の対象のように見ていた部分があり、それが強固になると同時に人間らしさ満載のエピソードを摂取してしまったからだ。こんなに“中島健人”貫けるってなにごと?とか、安心安全のアイドルじゃん!!とか、いつも心に中島健人QOL爆上がりしそう…とか、笑顔がかわいいな。キメ顔もかわいいな。とか、ハマりたての人がする芸は一通りやった気がする。こんなアイドルに愛されたーーーーーい!!!!!幸せの確約!!!!!と身内用のアカウントで喚き散らしていた。

これは余談だが、なにをかくそうFCに入るきっかけになったのも中島健人である。彼が三日連続夢に出てきて「逃げられない」と悟ったのだ。(入会の際、義理は通そうと菊池風磨を選択したのだが義理とは??結局菊池風磨からも逃げられてないんだよ、とセルフつっこみを入れるしかない)

あと、中島健人担は母数が多いのか文章書き慣れてる人が多いのか、ブログ等で読ませる文章が多かった。特に8.25事件が熱量を伴って詳細が綴られていたのは圧倒的感謝。。

 

しかし、やっぱり菊池風磨から目が離せなかった

理由はざっくり4つある。

 

1つ目は、PAGESのドキュメンタリーでみせた各地のラップだ。こんな疑似デートみたいな演出をしてくれる人だと思っていなかったので驚いた。忙しいツアーの合間を縫って歌詞を書き、映像を用意してくれるところに濃やかさと温かさを感じた。Twitterでの #爆モテ風磨くん伝説 といい、リアコという概念でぶん殴ってくる男だなって印象になった。

 

2つ目は、サマパラ2017の「風 is I ?」だ。SixTONESと仲が良いという情報を知り、どんな空気感なのか気になって購入したものだ。空気感はコントなどですこ~し分かったが、想像以上に作り込まれており、切なさの方が印象に残った。邪推かもしれないが、SixTONESになれないことを昇華した話のように受け取ってしまったためだ。コンサート全体の雰囲気は、かなり好きだった。こんなにお洒落だなんて!期待(私の求めていたキャラ像)を裏切らないのずるい!とハンカチを噛んだ。

 

3つ目は、努力アレルギー出の風磨担の方が書いたブログだ。

mumchry.hatenablog.com

このブログは読んだとき悔しくなってすぐ閉じたのに、「問われたことの本質をクリティカルに返している」という文がずっと頭から離れなかった。好きな男のタイプが“口喧嘩したら私が泣いても正論で詰めてきそうな人”なので。

もちろん、本題の努力アレルギーの話もぶっ刺さった。どのくらい刺さったかというと、後にセクチャンを見ようと、5thのアルバムを買う決め手になったくらいだ。ここまで読んでくださってる方には是非リンクに飛んでいただきたい。

また、今回文章を書くにあたり読み返したのだが、あ~そりゃ櫻井翔と仲良いよな~と思ったりもした。センスでさらっとこなせてしまう人間はいて、そういう人になりたくて、でも端からみたら確実に努力型で、年を追うごとに自身と折り合いをつけていく。ざっくりこんなタイプではなかろうか?違ったらごめんなさい。

 

4つ目は、『NOT FOUND』解説ラジオ(12/23 Qrzone)だ。はじめてradiko入れて文字起こしをした。「パラレル」の意味が解説されていた。以下抜粋

 「笑われることには慣れてるぞと。笑いたきゃ笑えと。でもここで俺たち一発かましてやっからなっていうまあ決意表明みたいなことになってる」

「おんなじ世界のようで、平行世界なんで俺らは俺らの時間でやってく、やってってるんだよっていうことを言ってるんですけど、とんでもねえこと言ってるなっていうので後ろで俺が笑ってるっていう構図なんですよ」

「強がってる、鼓舞してる自分を、客観視して笑ってる俺」

 

夢を叶える第一歩は口に出すことだと信じている人間なので、決意表明のようなリリックはクリティカルヒットだ。同時に客観視して笑う、という行為によって少年ジャンプの主人公になりきれていないのも好きだ。主観と客観の織り交ぜ方が上手だと思う。そして自分の発言を笑いはするけど、撤回はしなさそうなところがとても良い。

 

 さて、ここまでくれば猿でも分かる。もう沼落ちはすぐそこだ。だが私はもう一度抗った。それはなぜか。

 

2020年で嵐が活動休止するからである。

ここまで櫻井翔櫻井翔と連呼してきたが、担当は松本潤だ。グループでの仕事がなくなることへの寂しさ、2021年からの自担の露出への不安。あと一ヶ月もないという現実から目を逸らしているのではないか、どうして限りある時間なのによそ見しているのか、自己嫌悪も相まって「落ち着くまでSexy Zoneのことは忘れよう」という結論に至った。もっとも、そのときレギュラー番組の最終回を迎えようとするタイミングだったため、わざわざ意識しなくても嵐に全集中していた可能性は高い。イレギュラーがあるとしたら、前述のQrzoneだ。

そして来たる大晦日。休止前最後の嵐のライブが配信にて行われた。

Jr.の紹介で

今からジャニーズJr.を紹介します。我々も元々はジャニーズJr。どうかよろしくお願いします。

そう櫻井翔が言ったとき、「あ、私いま救われた」と思った。一ヶ月後の今もなぜ救われたと思ったかの理由はわからない。わからないが、この“救われた”は“ゆるされた”に近しい感覚だったと記憶しているので、「嵐だけを見ていないとファン失格だ」みたいな気持ちが和らいだためかもしれない。

すぐに気持ちがSexy Zoneに向くのは難しいだろうけど、自分なりに折り合いつけながら自分のペースで両方応援していきたい。そんな風に思えるようになった。

 

やっぱり、私と菊池風磨を繋いだものは櫻井翔の存在だったけれど“櫻井翔の後輩である菊池風磨“以外も知って余計に気になって、もっと近くで応援したいと思ったのでまあいっか!と思う。

 

以上が、私が櫻井翔に背中を押されて、菊池風磨が好きだと認めるまでの話である。

 

 

 

追記

 

この文章を書いてから約1月ほど放置していました。

はてぶに投稿しようかな~ついでにSexy Zoneのアカウント作ろうかな~とか思ってはいたんですけどね。お誕生日というおめでたい日、今日上げないと一生このままだなと思い投稿致しました。もとは自分の記録用だったので「うわーとんちんかんなこと言ってるよ」とか、「何が言いたいかよくわからんな」とか今見ると色々思わなくもないですがあえてこのまま残そうと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。まだまだ勉強中なので、間違っていることや補足があれば教えていただけると嬉しいです。

 

思い返せば2021年は菊池さんの格付けに始まり、勝利くんのVS魂レギュラーなどセクシーを浴びまくることを予期するような幕開けでした。ドラマやバラエティで見かける機会も多く、意識して追わずとも情報が得られるという、新規にはありがたすぎる状況でした。

そしてテレビや雑誌はもちろんのこと、『POP✕STEP』のライブDVDや、『SZ10TH』発売に伴う色々で度肝を抜かれ続けました。まだ3月になったばかりだというのに、もう半年くらい見ている気になっています。笑

「anan」の

今、いろんな方からの愛をいただいているし、すごく支えられている

 という文で感極まって泣いてしまったりもしました。ド新規なのにね。

 

前置きが長くなりました。

 

菊池風磨さん、お誕生日おめでとうございました。ギリギリ間に合わなくてすみません。

ますます飛躍した一年になることを心よりお祈り申し上げるとともに、楽しく美しくセクシーを追求しながら応援させていただきます。

 

2021年3月8日